「いざ!近江へ!」の巻(其の弐) ”観音寺城・安土城・佐和山城・彦根城”
引き続き琵琶湖周りの旅をご紹介!
2日目突入でございます!
では張り切って、クリックどうぞ!!
※スマホ表示になってるときはPC表示に切り替えることをオススメしまーす。
クリックすると拡大しまーす!PDFになってます。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
≪2日目≫
2013年9月27日
八幡山城で秀次を想って涙し、感動の1日目を終えた後は…
近江牛の焼き肉!元気チャージ!
そして、2日目は朝早くから観音寺城へ。
林道観音寺線で上まで車でビュンっと行くと、観音正寺に到着。
数台駐車スペースあったので、ちょいと置かせてもらいました。
山全体に1000コの曲輪を配す、巨大な山城!
足を踏み入れると、木や草に覆われながらも目の前に広がる石垣!石垣!
曲輪をグルッと囲んで配置される石垣は荘厳な雰囲気を醸し出していて、100名城にふさわしい。
荒削りの石垣や虎口が妄想を駆り立てます。
いつもながら、草&木がほんとに邪魔!!!
だけど、覆われて隠れてる感じが秘境感を出してますな…
観音寺城は「二の丸」「三の丸」ではなくて、家臣の名の曲輪が多い。
自立してる国人衆が多く、連合政権的な要素が強かったのかもね。
いずれにせよ信長が畿内を手中に治めるにおいても重要な意味を持つ観音寺城。行く価値、大いにアリです。
100名城スタンプは観音正寺にあります。
時間があれば、滋賀県立安土城考古博物館にも寄ってみて。
観音寺城の模型が置いてありますよ~。
この手つかず残ってる感じ。妄想どんどん膨らんじゃいますな~
曲輪回りの石垣は寺院の石垣っぽい
お次は、よっ!待ってました!の安土城。
もはや素晴らしさを語るまでもありませんね。
大手道に入っただけで、もうたまらん!何度でも来たいぞ!
安土城は見どころたくさん。石段に敷き詰められてる石仏とかは分かりやすい見どころ。
段々の斜面に「伝秀吉館」とか「伝利家館」など書かれてて、もうワクワクするではありませんか。
天主中央部の吹き抜けのところは、どうなってたんだろ?
「信長公記」にも記されてる蛇石はどこにあるんだろ?
二の丸の石垣は切れ目がないけど、どうやって入るんだろ?
天主西側から発掘された礎石、そこに何があったんだろ?
しかも天主西側からは焼け焦げた瓦も発見されてる!
…知りたいことは尽きません。
私の大好きな奈良大学の千田先生によると、伝秀吉館などは
少し怪しいらしい。まだまだ分かってないみたい。なんせ、全貌が
明らかになるまでは、あと100年かかるんだから!長生きしましょう。
千田先生の著書ももちろんオススメですが、山本兼一「火天の城」も
オススメ。城大工目線の歴史小説になってて、安土城の知らない姿が
みえるかもしれませんよ。
当時は大手道の目の前まで琵琶湖の水が来ていた安土城。
(今、駐車場になってるところは湖でした)
まさに信長の狙いはコレ。水運です。
実はこの時代はグローバルな時代でした。武将たちは海外諸国と
コネクションを持ち、世界と同じように日本も大航海時代だったのです。
国内でも経済、流通を握ったものが覇権を握ることになったのです。
100名城スタンプは安土城郭資料館にあります。
ここには天主の模型もあります。天主の断面も見れます。
そして、宣教師の描いた信長の肖像画もあるのです!貴重だ!
見よ!まっすぐに伸びる大手!テンション上がり過ぎて、叫びながら駆けあがりたい衝動に襲われる~
ここにあの天主が…。考えただけで鼻血でそう…
そして、3城目は今日のお目当て、佐和山城!
「大一大万大吉」石田三成の旗印。
大(天下)のもとで一人が万民のために、万民が一人のために命を注げば、すべての人の人生は吉となり、太平の世が訪れる。
死後、何百年にも渡って領民に慕われた三成。しかし、彦根で佐和山を語るのは長きにわたり御法度とされた。まさに勝者によって、実像を歪められたヒーローだ。
搦手より登城。今は龍潭寺境内になっており、三成の菩提寺である。
駐車場に秘密の引き出しがあり、縄張図や資料がコッソリ置かれてる。
ありがたい。やっぱり、いまでも三成のことはコッソリなのかな?
三成の弔いで、ひっそり佐和山に入った領民は地蔵を積んで帰ったと言う。
整備されてない道をズンズン進むが人っ子ひとりいない。
でも、この城はこれがお似合いなのかもしれない。
眼下には彦根が見えた。遠目にも立派な天守が見える。
五層の天守が建ってたであろう昔日を想うと涙…
縄張図を見ても、いまいち位置が分からなかった。でもどうしても石垣が見たくて必死に探しました。探すこと一時間、ガサガサ草を掻き分けたら…やっと発見!感無量!
途中、獣道のような個所もある登城道。でも、歩き回ってると意外と城の形が分かったよ。
やっと見つけた!本丸東下の石積み!嬉しくて、石に抱きつきたいぞ!!
そして本日の最後は彦根城です。
幅20mの水堀、そして要所要所の高石垣が築かれて、内堀となってる。
さらに中堀、外堀と城を囲み、理想的な近世城郭!
思ったより、天守に行くには上って行く。平山城だ。
攻撃性にも防御性にも優れ、まさに戦闘用!!
見どころは天秤櫓の大堀切、三重櫓の大堀切、鐘の台の昇り石垣、鉢巻き石垣、腰巻石垣、黒門、山崎丸の埋み門あたり。
みどころ満載!!天守まわり以外はほとんど観光客いません。
快適に城を堪能できます。
天守だけ見て帰っちゃダメよ!!と、声を大にして言いたくなります。
お土産屋さんが充実し楽しげな彦根。それと対称的なひっそりとした佐和山を思い出す。おセンチな気分です。
賑わってる彦根を見回すと近くに、ひこにゃん…
けっ!何がひこにゃんだよ!と、(心の中で)悪態つきながらも、ちゃっかり写真を撮ってしまった私…
表門を入ってすぐ左手に天秤櫓の大堀切の断面を見れる絶景ポイントが!
誰も見てない~もったいない~
彦根より佐和山を臨む。ここが一番の妄想スポット。破却した佐和山をここからどんな気持ちで眺めたのか…
時代の移り変わりをまざまざと見て、一瞬の隙もなく滔々と流れる時間の流れの重みに感じ入ったそんな2日目でした。
| 固定リンク
コメント