「いざ!津久井城へ!」の巻(タウンニュース連載記事)
タウンニュース連載10回目!!もう10回?!早いですね。
ということで、今回は「津久井城」です。
ではでは早速タウンニュースの記事を!!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
津久井城は京浜急行の津久井浜駅から歩いて15分くらい。
いちご狩りで有名な場所ですね。
サツマイモ掘りでも良く行きました!幼稚園のときは大量のサツマイモを母にスイートポテトにしてもらいました。おいしかったな~。この前、久しぶりに母にリクエストしたら「めんどくさいからヤダ」ですと…。
津久井城は三浦富士や武山が望める風光明媚な場所にあります。駅から三浦富士に向かう道沿いです。比高20mくらいの丘ですね。まわりには苺のビニールハウスが。
イチゴ狩りのたびに前を通ってたけど、ただの丘としか思ってませんでした。ここが城あとだったとは!地元ではこの丘は「峯屋敷」と伝わる場所です。
三浦義明の弟、義行がこの津久井の地に住んで「津久井氏」を名乗りました。
義行-高行-義道-高重と4代に渡り、居館にしたとのことです。
頼朝の挙兵の時に津久井一族は何をしてたかというと。
吾妻鏡では、三浦義澄たちと石橋山に向かったとなってて、延慶本平家物語では、伊豆にて頼朝の挙兵に加わったことになってる。津久井氏はその後の一連の戦いにおいても動向がイマイチ明らかじゃないらしい。
後鳥羽上皇が西面の武士を置いたときに10人の強者を求めたんだけど、その中に津久井高重が入ってたらしい。すごーい!ツワモノですね。誇らしいですな。
ただ、その後の承久の乱で討ち死にしてしまいました。
城址から500mのところに東光寺というお寺さんがあります。この寺は横須賀の高野山とも言われる真言宗のお寺です。
奈良時代に行基によって開山されたとのこと。
行基は夢のお告げにしたがって、 薬師如来と日光・月光菩薩、12神将の像を彫刻し、一宇を建立したそうです。
ところが、何百年かが経ち、荒廃してしまった東光寺。それを中興したのが津久井義行だったのであります!!じゃじゃーん!!(効果音)
そして、義行は東光寺を治国理民の祈祷所と定めたのであーります!じゃじゃじゃーん!(効果音)
ということで、この津久井の地が津久井氏のとても大事な場所だったのです。東光寺には、津久井次郎義行公の碑と一族の五輪塔があります。門前には石碑も。
ちなみにこの薬師如来像は4月28日からの1か月間33年に一度の御開帳です!行かなくちゃ!三浦薬師如来霊場第21番札所です。
あ、そうそう。相模原に津久井って地名がありますが、元はこっちの「津久井」が先です。津久井城ってういう戦国時代の後北条氏のの山城がありますが、あれも元をただせば義行の子の為行が築城したと伝わってます。ちなみに相模原の「矢部」という地名。あれも横須賀の矢部(大矢部・小矢部)と関係ありと思われますね。
さて、ではでは出陣!まずは北側から上っていきました。
上に上がるとこんな感じ。手前が住宅街になってて、「住民以外立ち入り禁止」の看板が。とりあえず、最頂部の畑周辺をうろつく。
写真の木々の奥は崖になってました。さらに西側は相当な崖に!!
が、しかし!写真撮り忘れた…。がびーん。
さらにはキャベツがゴロゴロしてます。おいしそうー!春キャベツですね。
下に下りていくとこういう雰囲気。
こういう感じ大好きです。わくわくどきどき。
人はあまり通らないようで、ここ最近人が歩いたであろう形跡なし。
下りきると東側には平地が広がり、土木系の会社の置き場のようになってました。
さっきの最頂部の木々の裏側の崖の下がこんな感じ。
うーん。あやしいぞ。あやしいニオイがするぞ!
ほらほら、ムズムズするぞ!ミゾミゾするぞ!!
そして、怪しい地形のど真ん中にアパート。ピンクが目立ちます!
この辺に館でもあったのかなぁ。うーむ…。
そもそも、津久井城は城というより館の様な感じだったと思います。
タウンニュースのコラムでは、「津久井城」と書かせていただきました。「いざ!津久井館へ!」っていうと少し締まらないですからね~。ま、実際のところ館、城、砦とかの定義って何よ?って話になると難しいし、つまらなくなりますから。別にこんな感じでいいじゃん?ってとこです。
こんな感じでぐるり一周。
感じたのは軍事というよりも、経済や生活というような人の営み。いまは畑が広がっていますが、当時は水田だったとのこと。このあたりを含め、三浦半島の南側は三浦一族にとって大事な食糧庫。穀倉地帯です。開墾開拓、津久井城はそれに伴う拠点のような役目があったんじゃないかな。
今までとはまた違うお城の姿を見た気がします。毎日戦いの危険にさらされてる訳じゃない。でも、日々の生活は切れ目なく続くわけで。
のどかな風景の中になんとなく当時の姿が想像できた気がします。
ということで。今回はこのへんで。次はどこを書こう。だんだんネタが…。
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