「いざ!歩け!神武寺から鐙摺城へ!」の巻(ガイド編)前編
今回は4月30日の歴史ウォーキングイベントのお話を。また随分と更新がおくれましたが…。
平成29年4月28日から5月28日までの1か月、三浦半島では132年に一度の大開帳がありました。三浦薬師とお不動さんが同時に御開帳の年なのです!!
ちなみに薬師さんは33年に一度、お不動さんは12年に一度です。それが同時なのが132年に一度なのでございます!次の132年後は生きてないし、33年後も微妙?!
と、いうことで今回のウォーキングでもいくつかお参りすることにいたしました。
集合はJR東逗子駅。
ではスタートです!!
まずは神武寺へ。と言いながら、しょっぱなから寄り道。沼浜城へ。今は法勝寺となってるあたりが源義朝の館があったと伝わってます。義朝は頼朝のお父さんですね。ここから、鎌倉の亀谷山(今の寿福寺)に館を移したんです。
「鎌倉郡沼浜郷」だったこの地は、いつしか「沼間」という名に変わりましたが、近くには「馬場橋」なる橋や「堀の内」という屋号をもつ家が残っていたりと、名残りが楽しめます。
このあたりは、田越川が流れていて、沼浜という地名からも湿地だったことが伺えます。海からの入江、そして田越川を通り、横須賀市の船越へと向かうルート。「田越」「船越」という地名からでも十分に当時の道が連想できます。古東海道がこのあたりを通っていたんでしょうね。
この法勝寺は少し高いとこにあります。詰城的な意味合いがあったかもしれませんね。
裏手に回ると怪しげな地形もあり。ムフフな感じ。
こんなとことか~。キリないから先に進みます。
寄り道でかなり時間を使ってしまいました~。
では、神武寺へ向かいます。薬師如来と脇侍の日光月光菩薩は33年ぶりの御開帳です!
入り口はここ。
ここにかつては山門があったんだけど、軍の要請で山の上に移されたそうです。
神武寺は縁起によると、聖武天皇の勅願により724年に創建。修験道の道場でした。
ここで、たくさんの学僧が育ったんですね。
ふ~む、頼朝がここで平家追討の祈願をしたのか~。実朝もお参りに来たりしてたのか~。ゾワゾワ。そんな雰囲気がいまだ色濃く残ってますね。
山火事で山門を残して焼失したのを北条氏直が再建。だけど、秀吉の小田原攻めで焼き討ちにあってすべての伽藍をまたまた焼失。そのあと、家康がまた再建してくれたみたい。
家康、ありがとう~。
山門の横に怪しげな平場。城っぽーい。砦っぽーい。
上から下の道が丸見えの位置!!
戦火で焼けてるくらいだから、僧兵が武装してたことは容易に想像つきますね。
さてさて山道を抜けて、山の反対側へ。
小川のせせらぎがいい感じ。下見の時は、ぬかるんでて滑って転んで手首痛めたけど…。
そして、池子石の石切り場へ。
とても素敵な山道を抜けて。
池子石は人気がありましたが、鎌倉石と同様に関東大震災で被害を受けてから廃れてしまいました。
それにしてもここはすごい。もっとここをみんなに知ってもらうべきだと思うけど。認知度低すぎて、もったいない!!
そして、裏道裏道小道を駆使して池子運動公園に到着。お腹がすいたから、お弁当タイムです。そして、腹ごしらえを済ませたら、超ハードな後半戦に突入~!!
ふふふふ。ここからが本番。神武寺の山道で、ふぅふぅ言ってる場合じゃないっすよ。
まずは延命寺。御開帳のお不動さん、28番札所。ここは三浦氏→北条氏→徳川という感じに保護を受けました。
ここは「逗子」という地名発祥の地らしいです。
石碑の写真撮り忘れた~。
行基が延命寺を創建したときに、地蔵菩薩を安置したんだけど、その厨子を弘法大師が置いたから。「逗子」という漢字になったのは江戸時代からとの事。
まぁ、ほかにも役人である図師の住まいがあったからとか、「辻」が訛ったとか諸説あります。
ここには三浦道香らの供養塔があります。道香は三浦道寸の弟。平塚の岡崎城の攻められた道寸は三崎の新井城に逃げます。
道香はこの延命寺近くの小坪住吉城を守ってましたが、北条勢に攻められて深手を負い、道寸と合流することなく、ここで自害しました。その菩提を家臣であった菊地家が弔いました。この辺は菊地あんというお家がたくさんあります。しかも、どこも豪邸です。道香の家臣の子孫の方々なんですね。
では、ここから葉山方面に向かいます。
かなり長くなってしまったので、続きは後編として後日書きまーす。
長いと最後まで読み気がなくなりますしね。
と、いうことで「いざ!歩け!神武寺から鐙摺城へ!」の巻(ガイド編)前編、終了です。
手書きのプリントも次回の後編に添付しまーす。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 年忘れテクテク衣笠城イベント(2024.10.03)
- 新規募集開始のツアーのお知らせ(2024.10.02)
- 戦国列車ツアー・11月の1泊2日コース募集開始(2024.10.01)
- 多古城郭保存活用会・城開きイベント(2024.09.30)
- 産経新聞連載コラム「川越城」(2024.09.25)
コメント