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2020年9月22日 (火)

いざ、神津島へ!

はじめての神津島!
神津島は大火で燃えてしまい史料などが残ってないものの、延喜式に定められた式内社が2社もあります。
とても歴史深い島なのです。

山城じゃないけど、歴史を使って神津島の魅力をさらに発信しようというようなお仕事をいただいて行ってきました😊
天気に恵まれ、夜は天の川も見れて最高でした

 

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前浜の景色。
神津島の集落はこの前浜地区しかありません。
なので、島の人はほとんど顔見知りとのこと。

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物忌奈命神社。ものいみなのみこと神社。式内社(明神大社)。
式内社とは、延喜式に列せられた格式の高い神社のこと。
延喜式とは、朝廷が定めた律令の細則のこと。

簡単に言うと、朝廷が定めた法律があって、そのなかに細かい色んな決め事があって、神社の項ではいくつかの神社が明神大社として格の高い社として登録されてて。その登録されてる一つがここ物忌奈命神社なのです。

この神社の創建は不詳ですが、840年に神階が上がったとされています。
神階が上がった理由は、838年に神津島が噴火した際、その音が京都まで聞こえたといい、あまりの噴火の凄さに理由を占った結果、噴火の原因が阿波神の怒りだということが分かりました。
なぜ、阿波神が怒ったかというと…。
実は832年に三嶋神とその後妃である伊古奈比咩命の両神が名神になりましたが、本后である阿波神は名神にしてもらえませんでした。それに対する怒りで神津島は噴火したと占われたのです。

その占いを受けて、阿波神とその息子の物忌奈神の神階が上がったと言われています。


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ちなみに東京都で明神大社に列せられてるのはこの物忌奈命神社と、同じく神津島にある阿波命神社のみ!
神津島ってすごい!ますます神津島の歴史が興味深いですね。

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神津島は江戸時代には幕府の流刑地でしたので、思想犯政治犯などが流されてきました。
この十字架のジュリアは小西行長が朝鮮出兵の時に連れ帰ってきた朝鮮貴族の娘で、そのあと江戸城大奥に入りましたが棄教しなかったために神津島へ流されました。
そのジュリアの供養祭を今でも島で行ってます。ただ、神津島がジュリア終焉の地ではなく、島を出て他の場所に移ったという記録が近年出てきたそうです。
他にも日蓮宗不受不施派の僧侶たちも神津島には流されてきました。

 

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838年の噴火でできた山が天上山!
写真の奥の大きな山が天上山です。
何とその爆発までは、存在しない山だったのです。まだまだ若い山なんですね。

手前の湾が三浦湾、奥の湾が多幸湾です。

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手前の三浦湾の岸壁を少しアップに…。
洞穴があります。
黒曜石を取りにきた人たちが使ったんでしょうか。
中世に倉庫や舟の収納などには使ってなかったんでしょうか。

そもそも、神津島に「三浦湾」という湾があることを知って是が非でも来てみたかったんです!!
三浦一族は全国各地の湊を押さえていた一族で海の一族です。
中世には八丈島に三浦氏の代官がいたことも記録に残っています。八丈島、さらには神奈川湊の利権を伊豆の伊勢氏と争っています。八丈島より手前にある神津島に三浦氏の痕跡があってもおかしくないなとずっと気になってたのです。


神津島は大火で文献が焼失してしまってるので、詳しいことは分からないけど考えることはとても楽しいですね。
なにか面白いことが分かったらまた報告します!

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三浦湾からは三宅島(左)と御蔵島(右)が見えます。

 

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湾に下りてみます。民家の裏手から。最近は湾まで下りる人もいないようで草ボーボー。
有り難いことに前田村長が案内してくれました。


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三浦湾。流紋岩がゴロゴロとしてます。波に削られた玉石が転がってるのは、神津島ではここだけ。
風が強いときに風待ち湾として良さそうな湾です。


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三浦湾お隣の多幸湾。
ここも白砂で美しい。
天上山が崩れて、さらに風にさらされて白砂を生み出してます。

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流紋岩由来のガラス質の砂。
キラキラしてる。

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多幸湾には湧水が。
冷たくておいしい!ペットボトルに入れて持って帰っても数日は味が変わらず美味しいまま!ほのかに甘くて最高!

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どんどん湧いてきてます。

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実は利島の神様のおかげで、神津島では美味しい水が湧きます。
この寝っ転がってるのが利島の神様。

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神津島に、それぞれの島の神様が集まって話し合いをしました。
そのため「神集島」とも言われたりします。元は「上津島」とも書いたようです。
集まった島々の神様たちは、貴重なお水を分けるために話し合いをしました。その話し合いに送れてきた利島の神様が自分の島の分の水が少ないことに怒り、水を蹴散らしてしましました。その水は神津島のあちこちに飛んでいき、それが神津島の湧き水となって今も流れ出てるといいます。


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こちらが前述した阿波命神社。三嶋の神様の本妃です。こちらも式内社です。

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もともとの社殿の石垣。この石垣は東京都の指定史跡になってます。

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こちらは赤崎海岸。島の一番北側に位置して、夜は真っ暗になる星空ビュースポットです。
同じく天上山の流紋岩で海岸が形成されてますが、温度の違いなのか赤い岩が多いです。なので、「赤崎」と呼ばれているそうです。

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海賊のアジトのようなアスレチック的な感じ。飛び込み台があったりと、大人も子供も楽しめる海岸です。


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電灯の付け替え中につき、先っぽの電灯が外されています。
星空保護区申請につき、島の電灯の付け替えが行われました。
星空保護区になるには、光が空に向かって発光される電灯はNGです。そのため光が下向きにしか行かない電灯に付け替えなくてはいけないのです。


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抗火石を使った歩道の整備。流紋岩の一種である抗火石(コーガ石)をスライスして、タイルのようにしてます。
島の石を使った素晴らしい整備ですね。

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温泉。塩分たっぷりの源泉かけ流し。水着で入ります。ぬるめで最高でした。

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hyugaブルワリーのあしたばビール3種。
どれも美味しくて❤苦いのかなと思ったら、後味がほんのり甘くて。
お土産にもどうぞ。


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集落のある前浜エリアを歩くと、お地蔵さんや猿田彦がたくさん祀られています。
辻々に猿田彦が祀られていて、入り組んだ集落をフラフラしてるだけで楽しい。


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同じく集落にある資料館には黒曜石や縄文時代の遺跡からの出土品などが展示されてます。

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ただし、中世については何も史料がなく残念。

 

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神津島には江戸時代に坂東札所、秩父札所、西国札所めぐりが設置されて、島の人たちの信仰が垣間見えます。
上の写真は秩父山にある秩父札所の巡礼地。

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秩父山にある月待塔。
「月待」とは特定の形の月が出るのを待つ信仰。神津島では「二十三夜」を待って祈っていたそうです。



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これは、庵屋堂という坂東札所の巡礼地。

では、最後に天上山へ。
838年の爆発で出来た山です。
まだまだ若い山であること、西風が常に吹きつけることなどにより山頂付近には砂漠もあり、生態系も特殊だそうです


 

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これは山頂の裏砂漠。
一面真っ白の砂。白砂の海岸ともちろん同じガラス質の砂です。
流紋岩が風化して砂になるので、砂漠の砂も減ることなく一面真っ白。


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山頂には流紋岩がゴロゴロと転がってます。

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いくつか人工的に列にして石を積んでいる箇所が見受けられます。
誰が何のために?
案内板には「おろしやの石塁」と書かれていて、ロシア船が近郊で出没するようになった幕末期に、その対策として積まれたと書かれていますが…。



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山頂からは三宅島が。
ちょうど竹芝桟橋を昨日の夜に出発したサルビア号が入ってきました。

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そして、向きを変えると…。ものすごい!!
これが今回一番感動した景色!!

式根島、新島、大島、利島などなど。
何て美しい!!
この島々の間を縫って、古代から船が行き交ってたと思うと感動です。

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天上山山頂572m。

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不動池には不動明王が祀られています。
修験道の言い伝えもあるそう。

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窪んでるところが、噴火口かと言われてるところ。
ここに島々の神が集まったらしい。

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ツツジの枝や葉の隙間に砂が積もる。それがこんもり山になる。しかも、西から強風が吹くため、風よけにするために松が東側に生殖する。ツツジと松がそうやって共存してる。
面白い光景!



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なんだろう。積んである。
大正期の治山工事のときか、それともいつ?…
丸い半径3mくらいのスペースを石で囲むように。それもパッと見たところ、5つくらい。
なんなのか、全くわからないらしい。

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最後は多幸湾からの絶景を。
風が強いと、前浜の神津港ではなく、多幸湾からジェット船が出港。今回も多幸湾から東京へ戻りました。

神津島のちょっとした歴史MAPなどを作ります。
完成したらまたお知らせしますので、ぜひ神津島にお出かけくださいませ❤


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