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2022年5月の2件の投稿

2022年5月24日 (火)

新しい御城印のお知らせ!千葉県八千代市の吉橋城 米本城

今月も新しい御城印が販売になります。
千葉県八千代市の吉橋城と米本城です。
どちらのお城も面白いです。
歴史も満載なので、周辺を歩いて当時に想いを馳せてみてください。
お城の詳細は以下です✨


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【吉橋城のご説明】千葉県八千代市

吉橋城は印旛沼水系である桑納川の南に位置する台地の先端に築かれました。現在、貞福寺がある台地一帯が吉橋城の城域とされています。貞福寺は真言宗の寺で、応永元年(1394年)に創建されたとされます。江戸時代に書かれた『貞福寺文書』には吉橋城に関わる記載があったといわれますが、残念ながら現存していないため詳細は不明です。

吉橋城が築かれた台地の付け根には八幡神社が建っていて、この場所に「大木戸」があったと伝わっています。他にも周辺には「花輪」など、城の存在を連想させる地名が残っています。

築城年代や城主等の詳細は不明ですが、高木(高城)伊勢守胤貞が城主だったと伝わっています。高木(高城)氏は小金城主高城氏との繋がりが指摘されています。小金城主高城氏は千葉氏の庶流である原氏の家臣であることから、高城氏に繋がる高木(高城)氏が原氏の居城であった臼井城の西方の防衛として吉橋城に入ったことが推察されます。

貞福寺の北側には土塁で囲まれた曲輪があり、周囲には空堀、櫓台も残っていて、城域はかなりの広さだったと思われます。吉橋城はこの地域の中心的な城郭として、東方2kmの距離にある同じく原氏の家臣村上氏の米本城と連携して機能していたことが考えられます。

 

【御城印デザインのご説明】

吉橋城の御城印には、千葉一族の家紋「月星」と「九曜」をデザインしました。吉橋城の周辺には、千葉一族が信仰した「妙見」が祀られ、「妙見橋」などの名が残ります。それらのことからも、伝承の通り、千葉一族の系統と称する高木(高城)氏が城主だった可能性が高いです。
あわせて、吉橋城が築かれた台地の地形が分かる地図をデザインしました。桑納川などに囲まれた要害であることがわかります。

吉橋城にはいくつかの落城伝説や合戦の伝承があります。詳細は定かではないものの、地元ではそれらの伝承を大切にしてきました。そのひとつに、吉橋城落城の際にたくさんの血が流れ、それらの戦死者を弔うために祀られたという「血流地蔵」の伝説があります。御城印はその伝承をモチーフにし、お地蔵様の姿を描きました。






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【米本城のご説明】千葉県八千代市

米本城は新川の東岸に位置する舌状台地に築かれました。後世の土取りによって、先端は原型をとどめていないものの、土塁、土橋、櫓台などの遺構が良好に残っています。

米本城の東側には「上宿、中宿、下宿」の地名が残っていて、これらの宿の形成は中世まで遡ると思われます。このことからも、米本城が街道に面した要衝に築かれたことが分かります。

米本城の南西にある根小屋集落の先には、「城橋」の地名が残り、新川を渡る橋が架けられ、渡河点であったことが推察されます。まさに米本城が陸路と水路の結節点を押さえる役目を担っていたことが分かります。

米本城の築城等の詳細は不明ですが、村上氏の城と伝わっています。村上氏は千葉氏の庶流である原氏の家臣であることから、原氏の居城である臼井城の防衛の役目を担い、米本城に入ったと考えられています。村上綱清が城主のときに落城し、綱清が討ち死、もしくは自害したという伝説も残っています。それらの真偽は定かではありませんが、城内から炭化米が出てきたことや、新川を挟んだ対岸に太田道灌が陣を敷いたという言い伝えがあることなどから米本城がなんらかの戦いの舞台になったことが推察されます。

米本城はこの地域の中心的な城郭として、西方2kmの距離にある同じく原氏の家臣高木(高城)氏の吉橋城と連携して機能していたことが考えられます。

【御城印デザインのご説明】

米本城の御城印には、千葉一族の家紋「月星」と「九曜」をデザインしました。米本城主村上氏は、鬼門に米本神社、裏鬼門に七百余所神社を置きました。どちらも妙見信仰です。村上氏は千葉一族の出自ではないとされているものの、主筋にあたる原氏の信仰のシンボルを城内に置いたと思われます。村上氏は信濃国村上一族を出自とするとも伝わるため、信濃国村上氏の家紋をデザインし、あわせて飯綱権現をモチーフにしました。米本城と新川を挟んだ対岸に飯綱神社があり、信濃国村上氏は飯綱権現とゆかりが深いことから、信濃国村上氏と米本城主村上氏の繋がりを感じることができます。また、この飯綱神社は太田道灌が陣を置いたという伝承がのこる場所です。
そして、米本城城山の地形が分かる地図をデザインしました。新川などに囲まれた要害であることがわかります。


販売情報はコチラ

※5月28日(土)販売開始

○まるごとしすい

千葉県印旛郡酒々井町飯積 2-8-2 

043-376-6810

営業時間 9時~18時 

定休日 毎週月曜日(但し、月曜日が祝日の場合は営業で、翌火曜日がお休みになります)

 

※5月27日(金)販売開始

○八千代市観光協会

千葉県八千代市八千代台東2-8-1

047-407-0192

営業時間 10時~15時 火曜・金曜のみ営業



歴×トキの通販でも取り扱います。
通信販売 | 歴×トキ (rekitoki.com)

 




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2022年5月19日 (木)

ガタゴトバスツアーin匝瑳市

募集開始になったツアーのお知らせです。
7月10日(日曜)
貸切路線バスで回る山城ツアー。
ガタゴトバスでGO!
JRバス関東さんのツアーです🚌

空港第2ビル駅集合&解散です。
第2弾は千葉県匝瑳市へ🚌
匝瑳は古代から水陸交通が発達していたため、歴史ロマンが満載です。
今回は戦国時代の山城「八日市場城」と「飯高城」、さらに飯高城の周辺に築かれた砦をまわります。

八日市場城は千葉氏家臣の押田氏の城とされています。八日市場城を楽しんでいただけるウォーキングルートを考えました🙌
きっと、すごく楽しい!
飯高城は今は飯高寺となっています。かつては、千葉氏家臣の平山氏の城だったと伝わっています。飯高城を囲むように、台地の先端に櫓台などの遺構が残ってます。それらを楽しめるウォーキングルートを考えました🙌
これまたきっと、すごく楽しい!

一緒に地形などを見ながら歩くと、当時の姿が想像でき、歴史を感じることができます。
バスに揺られながら、地域に残る色々な歴史を楽しみましょう!

さらには、美しい庭園と庭園に点在する彫刻などを楽しめる松山庭園美術館の見学もあります。
松山庭園美術館では特別展示「猫ネコ展」がお楽しみいただけます。
山城も古刹も景色も、そしてネコちゃんまで!🐱
盛りだくさんのツアーです!

よろしければお申込みください^_^
ワクワク楽しみ❤

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