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2023年6月の14件の投稿

2023年6月30日 (金)

大網白里市講演会のお知らせ

7月22日(土)に大網白里市で講演会があります。
登壇させていただきます。

「大網城」御城印発行記念講演会です✨
大網城は酒井氏の支城の一つと考えられていて、戦国時代に戦乱のさなかにあった城です。
小田原北条氏と里見氏のはざまの緊迫したエリアなのです。

そのような歴史を楽しくわかりやすくお話しようと思います。
あわせて、小室さんの講演、さらには私と生涯学習課文化財担当者武田さんとの対談もあります。
楽しみです✨

大網駅は横浜東京方面から、上総一ノ宮行きに乗ると1本で行けるので、なかなか便がいいです♡
暑い時期は室内で歴史を楽しみましょう~♡

申込開始は7月3日9時から!!
以下のサイトからお願いします。

https://www.city.oamishirasato.lg.jp/0000013011.html



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城組の活動「城組アワード」のご紹介

城の未来のために何かできることはないかという熱い想いで萩原さちこさんと立ち上げた一般社団法人城組。
城組では城の保存・継承活動をしている個人や団体を応援するプロジェクト「城組アワード」に取り組んでいます。

そしてついに募集が始まった「城組アワード」✨
城組アワード | 一般社団法人 城組 (4693shirogumi.com)


こちらは、保存・継承活動をしている個人や団体の方、だれでもご応募いただけます。
こんな取り組みしているよ、こんな整備したよ、など、みなさまの活動を教えてください。
うちの地域にはこんなに素晴らしい城があるよ、整備したら町の宝になったよ!など、熱い想いを教えてください。

ご応募いただいた中から、城組がいくつかの団体を訪れて、ムービーに撮らせていただいたり、ブログなどで記事に書いたりしてご紹介させていただきます。
もちろん応募は無料ですし、ムービー撮影や製作も無料です!
春風亭昇太師匠が訪れてくださる可能性もあります✨

ぜひぜひ、ご応募ください。
合わせて、城組は会員募集も随時行っていますし、城組アワードのサポーターも絶賛募集中です。
会員募集 (4693shirogumi.com)
※城組アワードサポーターについては「城組アワード」のページをご覧下さい。

城組アワードを紹介するムービーも撮りましたので、こちらもご覧下さい✨
<城組アワード>ご応募お待ちしています! - YouTube


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2023年6月28日 (水)

米子城ムービーの公開

鳥取県米子市米子城のPRムービーを城組が製作しました✨
春風亭昇太師匠と中井均先生にご出演いただき、とても楽しく濃い内容になっています。
是非ご覧下さい。
私も少しだけ登場します。


米子城は整備が進んで、行く度に新しい米子城の顔が見れます。
以前は野球場だった三の丸も城址公園として今後整備されますので、ますます目が離せません。
行政が地域のシンボルである城をこのように整備するというのは素晴らしいことですね。

歴史を保存・継承する取り組みが各地で増えますように。


春風亭昇太のすごいぜ!米子城 - YouTube

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2023年6月23日 (金)

日本初の石塔の番組?!

なんとも面白い動画シリーズが始まりました笑
岐阜県不破郡垂井町、関ケ原町、養老郡養老町の中日新聞販売店、小川新聞店さんのチャンネルで公開されています。

小川新聞店さんとは関ヶ原周辺でツアーをやらせていただいてます。
ツアーや動画などで地域の魅力が少しでもお伝えできれば嬉しいです✨

(32) 教えて!石塔くん【垂井】春王・安王編 - YouTube


「山城ガールむつみの教えて!石塔くん」は、5分程度の番組です。
ちょっとした歴史スポット紹介と、道ばたに佇む石塔を愛でるゆる~い内容です。
脱力したいときにご覧下さい♡笑


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2023年6月22日 (木)

大網城の御城印販売開始

千葉県大網白里市の大網城の御城印販売開始のお知らせです。
大網城は九十九里平野に向かって飛び出す丘陵に築かれました。眼下には街道が通り、城下の趣を残します。
街道沿いに北に向かうと田間城、成東城と大きな城が連なり、中世からの街道を押さえる大事な城がずらっと並ぶ面白いエリアです。
しかも!!
1590年の小田原の役後に徳川家康が江戸に入ると、家康の家臣三浦重成が大網に配置されました。
そうなんです!三浦一族ファンにとって、大網は歴史ロマンを感じる地域でもあるのです♡

大網周辺は講演とツアー計画が目白押し✨
7月22日(土)13:30から
講演会とトークショーやらせていただきます。
会場は大網白里保健文化センター3階ホール
告知は数日お待ちください。まもなく解禁です♪

さらに、9月24日(日)はJRバス関東のガタゴトバスツアーあります!
こちらは、大網城、成東城、松尾城などをまわる盛りだくさんツアー✨
こちらも7月早々に告知開始になります。もう少しお待ちを!!

ということで、夏と秋は大網白里周辺を楽しみましょう~。
御城印詳細は以下をご覧下さいませ💨

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【大網城のご説明】
大網城は九十九里平野に向かって伸びる丘陵に築かれました。北側は明治33年の鉄道開通の際に切断されたため独立した台地になりました。標高約40mの「要害山」と呼ばれる城山はその名の通り、斜面が切り立った自然の要害となっています。

櫓台を伴う南端の曲輪から北東に向かって、小さな曲輪が連なるように地形に沿って配置されています。尾根上の移動を遮断するようにそれぞれが堀切で分断され、さらに山肌は垂直な切岸になっています。各曲輪が狭いため、居住性はなく、居館は麓に置かれていたと推察できます。背後を取り巻く山陵部に城郭を拵え、居館部分を取り囲んだと思われます。

築城等に関する詳細は不明ですが、大網城は土気城主酒井氏の重臣板倉氏の居城と伝っています。板倉氏についての詳細は不明ですが、「板倉」という地名が千葉市緑区にあることから、その地を出自とする武家であるとも考えられています。

また、板倉は土気城に近いことから、板倉氏は土気城主酒井氏の家臣である可能性が指摘されています。土気、東金両酒井氏は、里見氏と北条氏の争いが激化すると、両勢力に挟まれ政治的な判断を迫られました。そして、最終的には北条氏に属し、天正18年(1590年)の小田原の役を迎えました。大網城は、小田原の役まで土気酒井氏の支城として機能していた可能性が高いと思われます。

小田原の役の後は徳川家康家臣三浦重成が入部し、下総三浦藩(大網、本納、佐倉あわせて1万石)となりました。なお、大網城の城下にある蓮照寺には三浦重成の供養塔が残っています。

 

【御城印デザインのご説明】

大網城の眼下にはクランクを伴う街道が通り、城下町の趣きを残しています。「本宿」という地名が残っていることから宿が形成されていたと考えられます。さらに、「城手」などの城と関連する地名が残り、かつての大網城の姿を地名から偲ぶことができます。

また、大網城からは土気城方面や、東金城、田間城方面を眺めることができ、それらの城と連携して機能していたと思われます。
大網城の御城印には城下の街道や地形のわかる地図を配し、土気城との位置関係がわかるようにデザインしました。あわせて、縄張図もデザインしました。また、昭和8年に松井天山によって描かれた『千葉縣大網鳥瞰図』と、土気酒井氏の家紋をモチーフにしました。

 

販売場所
○ ファミリーマート大網白里駒込店

住所   大網白里市東駒込2番地7

電話番号 0475-72-5310

営業時間 年中無休

 

 

○ マリンの土産店

住所   大網白里市南玉4-5-6

電話番号 0475-86-6220

営業時間 月~土 10:00~19:00

 

○まるごとしすい

千葉県印旛郡酒々井町飯積 2-8-2 

043-376-6810

営業時間 9時~18時 

定休日 毎週月曜日(但し、月曜日が祝日の場合は営業で、翌火曜日がお休みになります)


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2023年6月21日 (水)

しろうたカフェでトークショー

しろうたカフェでトークショーやらせていただきます。
萩原さちこ✖️山城ガールむつみ「籠城」を語るフリートーク!
です✨

楽しくお城トークしたいと思います✨
すぐ満席になってしまうかもしれないので、お早めに〜❤

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・日時7/30(日)16:00
・会場しろうたカフェ(福生市牛浜158メディカルビーンズ2階)
・予約前売り2500円
・当日3000円
詳細は以下のサイトを。
申し込みお問い合わせはしろうたカフェまで。
090-6000-3908
 

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2023年6月19日 (月)

『旅行読売』デジタル記事のお知らせ

2021年12月号に『旅行読売』寄稿した記事がデジタルで読めることに気づいたのでここにリンクいたします✨
山城ハイク!出陣のススメ|国内|たびよみ (yomiuri-ryokou.co.jp)

梅雨はどこにいった?という感じの天気が続き、夏到来も間近ですのでしばらくは山城歩きがツライ時期。
天敵ヒルも色んなとこにいますので、お出かけにはお気を付け下さい。
早速先週6箇所もヒルに食われました(T-T)

9月以降の企画や色んな計画がアチコチで進んでいます✨

お楽しみにー!!
頑張ります(-o-)/

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2023年6月10日 (土)

新作YouTube公開のお知らせ

お待たせしましたー!
どれくらいぶりかも忘れるほど、時間が空いてしまいました。
新作YouTube公開です✨
(21) 『山城ガールむつみの出陣のススメ!!案内板でめぐる三浦一族の本拠地衣笠』 - YouTube

今回のテーマは「三浦一族の本拠地『衣笠』」
JR衣笠駅前に去年新しく完成した歴史観光案内MAP。

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せっかく作って下さった案内板をさらに有効利用しようということで、MAPに書かれた三浦一族ゆかりのスポットを紹介する動画が誕生。MAPにQRコードが記載されていて、そこから歴史スポット紹介動画が観れるようになっています。

今回のYouTubeではこの案内板を使って歴史スポットをめぐります。現地案内板QRコードから観ることができる動画をご紹介しちゃいます。
さらに多少の解説も加えたので、ますます現地に行きたくなるかも!?
案内板を二次利用、三次利用して、衣笠をもっともっと盛り上げたいと思います♪
歴史舞台に出陣して、一緒に歴史を紐解いていきましょう。
歴史を感じて思いを馳せてみませんか。
ぜひ、YouTubeご覧下さい♡




 

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横須賀法人会・三浦一族講演会募集開始のお知らせ


7月7日(金)七夕
15:00開演
会場:横須賀商工会議所

三浦一族講演会やらせていただきます。
横須賀法人会さまの主催です。
お申し込みはコチラまで。

お申し込み送信先(横須賀法人会): office@yokosuka-hojinkai.com
件名に「7月7日 山城ガールむつみ講演会」申込希望と入力し、本文に、氏名(4名まで)、住所、電話番号、メールアドレスを入力の上、送信してください。

6月9日も講演やらせていただきました。
衣笠はまゆう会館で講演をやらせていただきました✨
主催は横須賀法人会さま。
会場は、はまゆう会館です。
ここは子どものときにピアノの発表会を何度もやったところ。
講演できるなんて感無量~✨


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子どものときには大きく見えた会場も、今見るとちょっとこじんまり。
会場にはたくさんの方が来て下さって、続々と席が埋まっていきました。
300人超来て下さったとのこと!
独演会なのに嬉しい♡



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花束までいただきまして、嬉しいのなんの。
たくさんお話することができて楽しかったです。
いつもの通り、時間が足りず。
ある意味、抜群の安定感笑

三浦一族がいかに大きな足跡を残したか、衣笠いかに重要な場所か、三浦半島にどれほどの素晴らしい歴史が眠っているか、などお話しさせていただきました。
もっともっと話したい!
あんなことこんなこと、話せなかったからまた今度。

伝えたいことは無限にあります。
継続的にお話しさせていただけるようにこれからも頑張ります♡

7月7日も奮ってお越し下さい♪

ちなみに、6月2日にも横須賀法人会さまの講演をやらせていただきました。
こちらは、法人会の会員様限定。横須賀市のいろいろな職種の経営者の方々に三浦一族と三浦半島の魅力と、歴史の大切さをお話しさせていただきました。
このような機会をいただいた横須賀法人会様に感謝申し上げます✨

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横須賀平安閣にて。

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大多喜城御城印特別バージョンの販売開始

大多喜城の特別御城印が本日から販売開始になりました。
いままでも大多喜城の御城印は販売されていましたが、大河ドラマ「どうする家康」の中で本多忠勝の活躍が目立っていることを受けて、特別御城印が完成しました✨

大多喜では以前から、「本多忠勝を大河ドラマに」という運動も行われており、今回の活躍はとても喜ばしいものです。
特別バージョンの御城印は金字のゴージャスなものになってます。
デザインさせていただきました。
ぜひ、お求め下さい♡
※従来の大多喜城御城印も継続して販売しています

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1枚 700円(税込み)


【大多喜城のご説明】千葉県夷隅郡大多喜町
※戦国期の大多喜城は「小田喜城」と記されますが、ここでは戦国期においても「大多喜城」と記します。
大多喜城は太平洋に注ぎ込む夷隅川中流域の丘陵部に築かれました。天然の堀ともいうべく蛇行する夷隅川に囲まれていて、堅固な要害地形を成しています。現在の千葉県立中央博物館大多喜城分館が本丸、千葉県立大多喜高校が二の丸にあたります。

大多喜城の築城等の詳細は不明ですが、江戸時代に書かれた『房総治乱記』などの軍記物によると、大永元年(1521年)頃に上総武田氏が築城したとされています。上総武田氏は真里谷城、長南城を拠点に勢力を拡大し、大多喜城も上総武田氏の拠点のひとつとなりました。

しかし、大多喜城における上総武田氏は天文13年(1544年)に正木氏と苅谷ケ原で戦いに及び、敗北したと伝わります。それにより、正木時茂が大多喜城に入城したとされ、小田喜(大多喜)正木氏とよばれる勢力へと発展していきました。以後、大多喜城は里見氏、正木氏の東上総統治における重要な拠点として、整備改修が繰り返されたと考えられます。

天正18年(1590年)の小田原合戦後、里見氏が上総の所領を没収されると、徳川家康の関東移封に伴い、上総国には家康の配下の武将たちが入ってきました。そして、大多喜城には本多忠勝が10万石で入城し、その際に地名を小田喜から大多喜に変更し、近世城郭として整備改修をしました。この改修整備では、石垣を一切使用することなく、大田代層といわれる独特の地質を活かした上で、近世城郭化を進めました。さらに、正木氏の中世城郭の構造を踏襲しながらも、城下町整備、街道整備を進めていきました。このような忠勝の計画的な町づくりによって、大多喜の町は生まれ変わり、大規模な城下町として発展しました。
大多喜城は本多氏、阿部氏、青山氏、稲垣氏、大河内松平氏などの統治を経て、明治維新まで存続しました。

 

【御城印デザインのご説明】
大多喜城の特別御城印(黒地に金字バージョン)は、大多喜町に建てられている本多忠勝像をモチーフにしました。本多氏は三河譜代最古参の家柄で、忠勝も徳川家康につかえました。忠勝は生涯で57回の戦いに参陣したといい、いずれの戦いにおいても傷ひとつ負わなかったと伝わります。織田信長からも「花も実も兼ね備えた武将」と評されたといいます。このように忠勝は武勇に優れ、数々の伝説をもつ歴史上名高い武将です。酒井忠次、榊原康政、井伊直政とともに、「徳川四天王」と称され、江戸時代以降、人気を誇り語り継がれてきました。 

千葉県立大多喜高校の敷地内には、千葉県内唯一の現存城郭建造物である二の丸御殿薬医門が移築されています。また、現在本丸には、三層四階の模擬天守が建てられています。御城印には現存する大変貴重な薬医門と、模擬天守ではあるものの、大多喜のシンボルともいえる天守をデザインしました。


販売場所:大多喜町観光本陣
     まるごとしすい
     千葉ポートタワー
     道の駅あずの里いちはら

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城組の活動が紹介されました!

戦国魂チャンネルで城組の活動を紹介していただきました。
城組の活動の中でも根幹をなす「城組アワード」、こちらは城の保存・継承に携わっている団体や個人を応援するプロジェクトです。
城組の想いや魂が込められたプロジェクトです。

今回、戦国魂チャンネルでしっかりとコンパクトにまとめて紹介していただいたこと、とても嬉しいです。
良かったらご覧下さい。

全国のお城の保存・継承活動をされている個人や団体を応援するプロジェクト『城組アワード2023』をご紹介!【戦国魂チャンネル】 - YouTube

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2023年6月 7日 (水)

東秩父村&小川町の歴史ツアーレポ

東秩父村&小川町でツアー✨
今回は安戸城の御城印発行記念ツアーで、安戸城をふくめた歴史巡りツアーです。
ちなみに安戸城は小川町のお隣の東秩父村、主催の「おいでなせえ」は小川町の会社です。
おいでなせえは、地域の観光資源を活かして地域を活性化させる取り組みを行っています。
なので、自治体またぎで色々と面白い企画ができるのです。
廃校の活用事業なども行っていて、ますます小川町が面白くなりそうな予感✨

東武東上線の小川町駅に集合したらバスでGO!
まずは安戸城に向かいました。

安戸城は技巧的な山城というような城ではないのですが、中世の薫りがプンプンとする場所です。
安戸は古くは武蔵七党丹党の大河原氏の本拠だったと伝わります。
今は「安戸」といいますが、中世は「大河原谷」という名前で呼ばれていたそう。

15世紀初頭まで大河原氏がここを本拠としていたようです。
応永23年(1416年)の上杉禅秀の乱の後に、禅秀方についた丹党主家中村氏が衰退すると、大河原氏も安戸周辺から存在が消えていきます。しかし、大河原氏が創建したとされる浄蓮寺が今も残り、その歴史を伝えてくれます。

大河原氏の館があったのが現在の浄連寺ともいわれています。
周辺には「御堂」「宿」「在家」など、中世からこの谷に街道が通り、宿が形成され、大河原氏の寺院などの宗教施設があったことが偲ばれます。

戦国期になると安戸は、比企郡に勢力を広げ松山城を居城とした上田氏が領します。
そして、上田朝直は浄蓮寺に厚く帰依し、大檀那となりました。以降、浄蓮寺は上田氏の菩提寺として存続し、それを受けて安戸谷は上田氏にとって重要な地域となっていったのです。


城だけじゃなくて地域を巡るととても楽しいところ。

このかつての大河原谷、現在の安戸谷の入口に築かれたのが安戸城です。
谷を守るため、街道を見張るため、さらには街道と並行して流れる槻川を見張るための施設だったのでしょうか。

安戸城はここから登ります。

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結構急傾斜!頑張って登ります。
安戸城は頂上の主郭の周辺に腰曲輪や堀切が巡らされていて、コンパクトながら山城の遺構が楽しめます。
麓には街道が走り、さらに尾根伝いに腰越城方面などへ山間部の道が延びています。
安戸(かつての大河原谷)にとって大事な場所であることが分かります。
谷の歴史を想像すると楽しいですね♪

ちなみに『関八州古戦録』には、安戸城の名前が登場しますがそれには「扇谷上杉氏の家臣安戸城主上田左衛門太夫」と書かれています。しかしながら、現在「腰越城」と呼ばれている城のことをかつて「安戸城」と呼んでいたといいます。
かつては、いまの安戸が大河原で、いまの腰越が安戸だったのです。ややこしいー!
ということで、『関八州古戦録』に書かれた上田氏が城主だったとする安戸城は、現在の腰越城にあたると思われています。
では、安戸城を下山して浄蓮寺に向かいます。さらに谷の奥へ!


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向かい途中の大通り沿いに板碑がそびえ立っています!
車だと気づかないかも。歩いてると笑っちゃうくらいの光景。
天正17年(1589年)に上田氏が家族の弔いのために造立した供養碑「千部供養板碑」です。



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裏に回ると、美しい板碑!
全然さっきのと違う。惚れ惚れ。
梵字の薬研彫りの美しさよ♡
なんと、「建武」って書いてあるー!
すごーい。感動します。
眼福眼福✨



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ちょっと歩くとまたコレ♡
「3歩歩けば板碑にあたる」というのが過言でないほどに、板碑がたくさん!
楽しすぎます。気づけば写真が板碑だらけ笑
建治2年(1276年)ですってよ!




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そして浄連寺に到着。
ご住職がお話してくださいました。

浄連寺は大河原氏が日蓮の弟子日朗を開山として創建したとされます。
戦国時代には武蔵松山城主上田氏が厚く帰依し、菩提寺としました。



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上田氏の墓所が境内に残ります。
浄連寺をあとにして、東秩父和紙の里へ。




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おぉ!大歓迎してくださってる-!
わーい。



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お昼ご飯の前に和紙すき体験を✨
ここで生産される和紙は「細川紙」とよばれます。
細川紙は秩父郡東秩父村と比企郡小川町で伝承されている伝統的な手漉き和紙です。
国の重要無形文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

宝亀5年(744年)の正倉院文書に武蔵紙の記録が見られることから、この地域の和紙生産がその頃から行われていたと考えられています。中世期の和紙については不明ですが、江戸時代になると、「大河原紙」「小川紙」と呼ばれ、さらに江戸時代中頃には「細川紙」の名称が登場しました。
「細川」というのは、細川村(現在の和歌山県髙野町)で漉かれていた丈夫な和紙の名前です。上質な和紙は、「細川紙」と称されるようになり、東秩父村の和紙も「細川」という名で生産され、
江戸へ出荷されました。
これにより、この地域は和紙の一大産地として発展したのです。




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お昼ご飯をいただいて、




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公園エリアを散策して、


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和紙の里にお越しの際には敷地内の歴史館にも立ち寄ってください。
ここには刀の複製展示があります。
大河原氏が「秩父大菩薩」の銘を彫らせた短刀(後に上杉謙信所有となったとされる)や、大河原氏が播磨国に領地をもらって広峯神社(姫路市)に奉納した太刀の複製が大河原氏出自のここに納められています。歴史ロマン感じますね✨

盛りだくさんの午前中が終わり、美味しいお昼をいただいたら午後も楽しく出陣!

中城に向かいます。




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中城到着!
櫓台が見事!
今はお堂が建っています。


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中城は八幡台と呼ばれる台地の突端に築かれました。
中城の築城に関する詳細は不明ですが、地元の伝承では鎌倉時代には猿尾(ましお)太郎種直の城だったと伝わります。
建武年間(1334年~1336年)には斎藤六郎左衛門尉重範の城だったとも伝わりますが、現地に残る城郭遺構は明らかに戦国時代の姿ですね。
主郭の周囲には二重土塁を巡らせています。
折れをともなう堀と土塁は見事です。




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中城は、『太田道灌状(文明6年・1474年)』に書かれた「上田上野介在郷の地小河」として登場する上田上野介の居城の可能性が高いとも考えられています。
比定されるかはともかくとして、「小河(小河)」という場所が15世紀、16世紀に重要な地域だったことがよく分かりますね。


中城は仙覚律師ゆかりの地でもあります。
仙覚律師は鎌倉時代初期の天台宗の僧です。

『万葉集』の研究に大きな功績を残しました。鎌倉幕府4代将軍藤原頼経の命により、万葉集諸本を集め、再校正しました。
後嵯峨上皇にこれを奏上しました。

晩年は比企郡麻師宇(ましお)郷に住んでいたようです。
麻師宇⇒猿尾⇒増尾
字の変遷はありますが、中城の周辺が「ましお」なので、仙覚律師ゆかりの地とされ、石碑が建てられています。



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お次は大梅寺へ。
大梅寺は仁治3年(1242年)に、猿尾氏が都幾川村の霊山院(慈光寺系)の栄朝禅師を招いて開いたとされます。
鎌倉幕府滅亡の際、将軍守邦親王が当地に下向し病没したといい、大梅寺で葬ったという伝承が残ります。
その後、永禄4年(1561年)の兵火で寺院が焼失。江戸時代の初期に再建されたといいます。



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緑泥片岩の石積みが素敵✨
そしてそして、とっておきの板碑も!





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じゃん!!

境内には珍しい2連の板碑が残っています。県内に12基あるうちの1基です。板碑には暦応4年(1341年)の銘が
あり、夫婦の供養塔ですが、誰を供養したものかは不明です。

さらに面白いのは、これ転用されているんです。
裏には江戸時代に供養塔として使われた跡が!
当時の宗教的なあり方の一端が垣間見えて面白い。

ほかにも室町時代の卵塔なと、貴重な石造物が残っています。


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クライマックスの八幡神社と古墳へ。
鶴岡八幡宮を勧請した神社です。創建詳細については諸説あります。

・鎌倉街道が近くを通っているため、頼朝が立ち寄った際に勧請した

・在地の武家猿尾氏が頼朝に忠誠を誓うために勧請した

・鎌倉幕府滅亡の際に、守邦親王がこの地に逃れてきて、匿った猿尾氏が親王のために勧請した

諸説あるものの、この地が鎌倉と密接だったことが偲ばれる伝説といえます。




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境内には鳩が狛犬のように並んでます。
座っている鳩と、立っている鳩と。
口を開けてるのと、閉じているのとおなじように対比されています。
ここが古くから、鎌倉八幡宮と近しいという記憶が土地に残っていたかがわかる面白い鳩の石造物だと思います。




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最後は、八幡神社の脇の穴八幡古墳へ。
7世紀に築かれた古墳時代後期の方墳です。周囲には2重に周堀が巡っていて、県内最大級の方墳です
緑泥石片岩など結晶片岩の一枚石を組み合わせて造られていて、内部は前室と後室の2室に分かれています。
この古墳に葬られた人については、全くわかりませんが、かなりの権力を持っていたと推測されます。




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現地に残る周溝の跡。




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緑泥片岩の石室♡
穴八幡古墳でツアー終了です。
バスで小川町駅に戻り、解散となりました。



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小川町駅前には「おいでなせえ小川町駅前店」があります。
店内には地元出版社から発行されている書籍や御城印もあります。

是非お立ち寄りください。



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地形を感じて欲しくて、アップダウンを敢えて繰り返し、バスツアーなのに2万歩以上歩きました
心地よい疲れでした^_^

おいでなせえ駅前店には地元の名産がずらり。

特にお酒がたくさん♡
たくさん歩いて喉が渇いたのでビールを。
楽しい一日でした♪

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2023年6月 6日 (火)

衣笠BASE vol.7

衣笠BASE、6月も無事に終わりました。
今回も楽しかったです。

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毎月、衣笠商店街のみなさまと楽しく開催させていただいてます。
衣笠商店街ほどの商店街は、なかなかないです。
お店の数、アーケードの長さ、人の多さ、三浦一族の垂れ幕などが飾られていてワクワクする町並み…。
控えめに言っても、最高の商店街です✨

ということで、来月もそんな楽しい衣笠商店街で衣笠BASE開催させていただきます。
日程決まりました♪

7月13日(木)です。

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参加者のほぼ全員がお一人様参加です。なので、ぜひお気軽にお越し下さい。
さらに、 毎回初参加の方が数名来てくださいます。初めてでも、おひとりでも参加しやすいです♪
話の内容は特に続き物ではないので、初めてのご参加は大歓迎です。
ぜひ、ご参加下さい♡

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永治堂さんから今月はどら焼きの差し入れいただきました。
もちっとしてて最高に美味しい♡

めがねのささきさんが商店街の会長になられた記念どら焼きです笑
さらに衣笠商店街は面白くなりそう!!!


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今回はsoraさん特製カレーでした。ピリカラで絶妙~。美味♡


詳細はこちら。
ご連絡お待ちしてます。


衣笠BASE vol.7
日時:2023年7月13日(木)19時~21時
会場:コリアンキッチンsora
会費:3000円(税込み)

※要予約。予約はコチラ⇒rekitoki@rekitoki.com
(お申し込みはメールのみの受付とさせていただきます。お名前と電話を教えてください)
※当日現金払い
※軽食付き
※ワンドリンク制(ドリンクは別途料金。個別会計)



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2023年6月 3日 (土)

小田原北条5代祭

GWは小田原城に行ってきました。
小田原北条5代祭ということで、北条氏ゆかりの自治体や団体が勢揃い✨

岡山県井原市さんもブース出展!
デザインさせていただいた高越城の御城印、デニムトートバックもブースで販売。
私も短時間ですが、ブースにお邪魔してPRさせていただきました。

井原市の大舌市長もいらっしゃっていて、小田原で嬉しい再会♡
市長、デニムと陣羽織がお似合い。かっこいい!

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最近知ったんですが、岡山県井原市と栃木県大田原市は友好親善都市とのこと。
那須与一の出自とされる大田原市、那須与一が武功を上げた恩賞で領地としたのが井原市。
この歴史的な繋がりで友好親善都市になっているとのこと。

最近私は大田原市の隣の那珂川町で仕事させていただいていて、大田原市とも繋がっていきたいなぁと思ってました。
那珂川町で城めぐったり、古墳追いかけたりしていると、気づかないうちに大田原市に入っていたり。

そんな土地柄、那珂川町と大田原市が隣の自治体同志で繋がれば面白いなぁと思ってました。
繋がりやご縁は面白いなと思うことがたびたび。
井原市と大田原市、那珂川町と大田原市。
この繋がりで連携できたら色々面白そう。
うん、アイディアいろいろ湧いてきた。ワクワク。
歴史で広域連携しながら、各地域が元気になればと思います✨


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