岡山県井原市で、高越城測量調査報告記者会見が行われました。
北条早雲生誕の地とも伝わる高越城が、 (株)ウエスコという岡山市に本社がある建設コンサルタント会社の技術で3D測量されました。
ウエスコさんは、「微地形図測量」という名前で、防災やインフラ工事でこの技術を使ってらっしゃいます。
この技術を文化財の調査、保存にも活用したいということで、試験的に高越城を測量してくれることになり、6月に測量図が出来上がりました。
その図面を元に、私も今回文化財課と観光課と一緒に現地を視察。
次の日は、それらの成果報告のための記者会見が開催されました✨
当初、メディアだけの予定だったんですが、市民にも聞いて欲しいと言うことで一般の方も参加可能な形態になったので、高越城顕彰会の方々も駆けつけてくれました。
他にも、荏原公民館の館長、備中伊勢氏の菩提寺法泉寺さん、井原鉄道、周辺自治体の文化財課や観光課などなど、その他、地域を愛する方々がたくさん来て下さいました。
今回の測量で、わかったこと、城の構造としての可能性が考えられること、たくさんあったんですがいくつか掻い摘まんで紹介。
まず、「矢懸の壇」。
地元で古くから「矢懸の壇」と呼ばれている本郭の北東に伸びる尾根に築かれた郭。
この「矢懸の壇」から、南側の谷に向けての切岸、横矢、通路状の帯曲輪が見つかりました。いままで、草深くて、谷側の構造がよく分からなかったのです。
突端の櫓台などは確認できていたんですが、今回、谷に向けた構造が分かりました。現在の遊歩道は矢懸の壇の北側を通っているんですが、測量によって当時は南側を通っていたことが想定できます。
矢懸の壇から本郭に行くルート、現在は遊歩道が尾根の裾に通っているんですが、当時はどこ通ってたんだろう?と、泥だらけになって直登したり回り込んだりしても見つかりませんでした。今回の調査で、谷から上がる道がありそう。
先日、現地に行ったときは残念ながら雨だったし、草木が生い茂っていたので、この道は探せなかったんですが、また季節の良いときにチャレンジしてみます。
今の遊歩道は、矢懸の壇から尾根の裾、そして井戸、二の郭と入っていきます。
二の郭の下には六の郭があります。私は、この六の郭に一度入れてから、二の郭に入るのではないかなと思っていたので、そこに道が繋がりそうでテンション上がります。
今後、この測量をもとに調査や研究が進むので楽しみ。
あと、二の郭から本郭までのアプローチ。
今は二の郭から公園整備で直接登るスロープが付いてます。なので、当時の道がよく分からないんだけど、、今は草藪になっている本郭東側に、ルートがありそう。前に、そのあたりに道があるかもと思って探したんですが、ここも藪というか、かなりの植物群生地になってて、かき分けて歩くのがやっとでよく分からなかった。測量図をもとに、また季節の良いときに学芸員さんと調査してみようと思います。
今回はこの測量によって、高越城解明の手がかりがたくさん増えました。
少しずつでも明らかになっていくといいですね。
お城EXPOや、岡山での講演でまたお話したいと思います✨
高越城顕彰会の方が、質問コーナーで「井原市内の数ある城の中から高越城をこのような調査対象に選んでくれて嬉しい」と発言されました。でも、たまたま高越城が選ばれたのではなく、何年にもわたり、整備、顕彰活動を行い、地元の子どもたちに高越城を案内して、市にも要望を出し、協力し合いながら取り組んでこられたその活動があったからこそ、高越城が調査対象になったのです。むしろ、会の活動が、市に対して、活用できる資源を与えたのだと思います。
顕彰会の方から、「今後、さらなる調査が進められると思うが、どこを草刈りしたらいいか?自分たちもワクワクするので、もっと力を入れて頑張りたい」ととても嬉しいお言葉がありました。「むつみさん、どこを刈って欲しい?」と直接聞いてくださったので、「六の郭の外縁と本郭東斜面が見たいです」と図々しく答えてしまいました笑
もちろん、私も手伝います!
今回の高越城の測量調査が、井原周辺の先行事例となり、いろんな展開が横に広がれば良いなと思います。広がりそうな雰囲気、熱量を感じてとても嬉しくなりました。
井原市の隣の矢掛町からは観光課が来てくれて、今後、猿掛城を中心に観光と教育に城を資源として活用したいと言ってました。矢掛には、モンベルの大規模直営店ができることになっていて、今年、着工しました。なので、モンベルのコラボなども提案しつつ、色々と展開していきたいです。矢掛だと、伽藍山城あたりは、トレッキングと城の融合として、モンベルとコラボするにはピッタリ。井原鉄道、モンベル、コンテンツが盛りだくさん✨
なにか楽しいことしたいな。
楽しみ。