2024年12月 6日 (金)

那珂川町講演会&ツアーのお知らせ

2025年1月18日・19日
「那珂川町の歴史を考える楽しい2日間!」と題した催しがあります。
2日にわたり、開催されます。
私は、18日に武茂城ツアー、19日に講演をやらせていただきます✨
去年も講演と、学芸員の初井さんとのトークショーをやらせていただきましたが、今年もお声かけいただきました♪
ぜひ、お越し下さい。

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那珂川町は縄文遺跡の宝庫で、那珂川を通していろんな地域から文化が入ってきたとても豊かな地。
会津系、越後系、千葉加曽利系、東海系などと融合した「浄法寺式」と呼ばれる縄文土器発祥の地です。
関東最古級3世紀後半の駒形大塚古墳もあることから、大和朝廷にとっても関東における第一次開発地域と位置づけられていたと推測できる重要な場所。
古代寺院浄法寺や那須郡の役所「那須官衙」が置かれ、東北への最前線として、大和朝廷から重要視されていた場所でもあります。
なので、古代から脈々と繋がる歴史が本当に面白い!

那珂川が流れ、東山道が通る重要地なので、中世にもたくさんの歴史が育まれました。
ちなみに、町内からはまだ東山道跡が発見されてませんが、必ず通ってるはずなので今後の調査や発見が楽しみです!

それと、金の歴史も面白い。
『東大寺要録』によると、747年に日本で最初に金が見つかった場所。奈良の大仏造立のために、奈良に運ばれました✨
いまでも、大仏さまの台座部分にそのときの那珂川町から運ばれた貼られた金が残ってるかも🤭

中世には、那須与一の活躍で知られる那須氏が本拠とした場所でもあり、那須氏の居城那須神田城が町内にあります。
与一が生まれた館跡との伝承も残ってます。
また、那須氏が自分の領地を二荒山神社に寄進したことから、この地域には二荒山神社の神職を担った宇都宮氏が入ってきて、分家の武茂氏が築いた武茂城が町内に残っています。
戦国時代になると、那須氏と武茂氏は争乱を繰り返しました。そして、さらに那珂川町エリアに進出してきた佐竹氏が武茂氏を家臣として、佐竹氏&武茂氏と那須氏が戦いを繰り広げます。
そして面白いのが、佐竹氏の「金山」の伝説!
那珂川町エリアに進出してきた佐竹氏が開発したという鉱山が町のあちこちに伝わっています。
佐竹氏の秋田移封のときに、鉱山の入り口や道具を壊して隠して去ったと伝わり、金山の伝説は謎に包まれています✨
面白すぎる!!
佐竹氏が侵攻してきたのも、もしや、金山が目当てだったとか?!
戦国時代に繰り広げられた、佐竹氏と那須氏の戦いは、もしや鉱山をめぐる争いだったのかも?!
なんて想像も膨らみます✨

トークショーでは、そんな話も初井さんと楽しくしたいと思ってます。
お楽しみに♪


お問い合わせや申し込みは、那珂川町なす風土記の丘資料館へ。
HPはこちらです。トップページのお知らせにもフライヤーが掲載されています。
ご覧下さい。
那珂川町なす風土記の丘資料館

フライヤー
R7.1.18.pdf

 

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2024年12月 5日 (木)

産経新聞11月掲載コラム「仲山城」

産経新聞11月掲載コラムです。
今回のお城は、埼玉県長瀞町の仲山城!

仲山城は落城伝説の残る山城です。
荒川に面し、背後の山は尾根道があちこちに延びている交通の要所。

上野国方面、寄居方面、本庄方面など、各方面に抜けられる要衝地です。
前に、このあたりの尾根をひたすら歩きましたが、ほんと楽しかった!
ツアーやりたいな。ツアーやりたいところがありすぎて大変😁

仲山城は、南北朝時代に色恋沙汰のもつれから、攻め込まれて落城したというちょっと面白い伝説が残っています。

この伝説が、仲山城の歴史を紐解く鍵になりそう。

詳しくは記事をお読みください♪
この戦いの弔いのために建てられた国指定史跡の「野上下郷石卒塔婆」と呼ばれる板碑も歴史ロマン満載。
ぜひ、行ってみてください💨

南北朝時代の落城伝説 「仲山城」(前編) 山城ガールむつみ 埼玉のお城出陣のススメ - 産経ニュース

野上下郷集落の奥にそびえる山城 「仲山城」(後編) 山城ガールむつみ 埼玉のお城出陣のススメ - 産経ニュース

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2024年12月 1日 (日)

お城EXPO2024 講演のお知らせ

お城EXPO2024、講演時間と内容が決まりましたのでお知らせします✨
お時間合えば、聞きに来て下さい。
どの講演も、予約不要&無料です😺
講演の時間以外は、「歴×トキ・三浦一族の城」ブースにいます。
たまに、岡山県井原市ブース、多古町ブースにも出没します。
考えてみたら、とても忙しい…。
おそらく、今年も会場を走り回ってます💨
見かけたらお声かけ下さい♡

12月21日(土)
12:00-13:00「匝瑳市の歴史と城の楽しみ方」
13:30ー14:30「多古15城のお城の魅力」
16:00-16:30「全国に広がり大活躍!三浦一族の城と歴史」

12月22日(日)
13:30ー14:30「多古15城のお城の魅力」
15:00-15:30「井原鉄道沿線の山城ツアー」

お城EXPO2024の公式サイトはこちら。

まだ、講演についての内容はアップされていません。
お城EXPO 2024│2024年12月21日・22日開催

私のブースで吉川弘文館「歴史手帳」も通常より少しお安く販売します。
購入者特典で、2ヶ月ごとに更新される私のお城エッセイが読めますので、ぜひお求め下さい✨




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2024年11月26日 (火)

1月・2月のツアーのお知らせ&新シリーズ開始!!

1月、2月のツアーのお知らせです✨
1月と2月は、たっぷり鎌倉を歩きます。
良い季節なので、今まで歩き損ねていた鎌倉の歴史を堪能したいと思います。

そして、ついに!!
「関東動乱シリーズ」始動ですヽ(^。^)丿
普段のツアーと別に、シリーズ化します。
毎月1コース開催します。
3月以降は、基本的に第1水曜、第3日曜に両日同じ内容で開催します。
(普段のainiツアーももちろんやります)

鎌倉幕府滅亡後の関東の歴史は本当に面白い!
小田原北条氏が人気ですが、その前の歴史が私は大好き。ワクワクします。
その歴史があるからこそ、北条氏の登場があるわけで。
なので、鎌倉幕府滅亡後からある程度、歴史の流れに沿って一緒に歴史トリップを楽しみたいと思います♡

ちなみに、12月と1月に開催する祇園ハイキングコースは、1422年の佐竹氏VS上杉氏の戦いや、1438年に永享の乱などに関連します。
1月開催の犬懸ヶ谷から衣張山コースも、2月開催の瓜ヶ谷~円覚寺裏山コースも、山内上杉氏と扇谷上杉氏の屋敷地周辺を歩くので、やはり関連します。
ということで、お時間ありましたら、それらのツアーもプレツアーとしてご参加ください✨


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関東動乱ツアーの趣旨は以下の感じです♪

「関東動乱シリーズ」は、鎌倉幕府滅亡後、関東で起きた色々な歴史を追いかけて楽しむシリーズです✨

鎌倉幕府滅亡後も鎌倉には「鎌倉府」という室町幕府の出先機関が置かれ、関東の将軍「鎌倉公方」と、それを補佐する「関東管領」のもと、政治が行われました。

しかし!
旧体制を支持する勢力のクーデター、鎌倉公方と関東管領の確執、関東の諸勢力のせめぎあい、これらに加えて、室町幕府と鎌倉府の様々な政治的状況などから、鎌倉幕府滅亡以降、関東では約300年間にわたって戦いが繰り広げられます💨
鎌倉公方、関東管領、古河公方、山内上杉、犬懸上杉、扇谷上杉、長尾景春、太田道灌…etc
さらには、各地の大名や国衆が入り混ざって、ややこしくも面白すぎる歴史が展開します。

西に劣らないほど、関東にはワクワクドキドキする歴史が埋もれています。
そんな「関東動乱」をテーマに、あちこちに出陣して楽しみたいと思います。
城、街道、海、河川、寺、神社などから、その地域ごとに眠っている歴史を体感しましょう✨
一歩歩けば、必ずワクワクする歴史にぶつかります。
優しくわかりやすく、ナビゲートします♡
歴史がいまいち分からなくても大丈夫♡

いざ、出陣!
(ちなみに、シリーズは単発でも、たまにのご参加でも楽しんでいただける内容になってます)

まず、2月のコースは、あちこちに出陣する下準備として、鎌倉をみっちり歩きます。
上杉禅秀の乱、永享の乱、享徳の乱などの戦いにおいて、鎌倉市内は激戦地になっています。
また、敗者が立て籠って自害した寺などが残っています。
観光客に人気のあの寺も、この寺も、実は激動の歴史が眠っているのです。

今後、鎌倉を飛び出して歴史巡りをするにあたり、予習として重要な寺社やスポットをたくさんまわるプロローグ的な内容になってます。
鎌倉再発見ツアーとしてもお楽しみいただけます。

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12月から2月のainiで予約できるツアーをこちらに載せておきます。
奮ってご参加下さい✨

12月3日
【歴史めぐり】要所「大船」から「いざ、鎌倉!」鎌倉街道中道を歩こう

12月10日・24日・1月26日
【歴史めぐり】祇園ハイキングコース~数々の戦いの痕跡を探して歩く~

12月19日
【歴史めぐり】「秘境ガラメキ切通しから神武寺へ!三浦半島横断の尾根道へ

1月14日(むつみ誕生日(笑)・28日
【歴史めぐり】犬懸谷から衣張山へ~境界の尾根道を歩く~

2月9日・18日
【歴史めぐり】瓜ヶ谷やぐら&円覚寺の裏山へ~戦いの痕跡を探して歩く~

2月5日・24日
【関東動乱】いざ、動乱の鎌倉へ!~鎌倉でおきた戦いの舞台めぐり~

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衣笠BASE「冬の陣」のお知らせ

衣笠BASE「冬の陣」⛄
来年も不定期で開催します。衣笠BASE!
三浦一族の盛り上がりを途絶えさせないように、衣笠商店街の方々と一緒に来年もいろいろとやれれば良いなと思います✨
衣笠商店街で行う山城ガールむつみのトークイベント「衣笠BASE」✨
詳細はこちら(^o^)/

日時:2025年1月11日(土)17:00~19:00

会場:衣笠商店街商栄会館
※会場の詳細は参加者に別途ご連絡します。


会費:3500円(税込み)

申込み方法:メールにて
rekitoki@rekitoki.com

・要予約(30名先着順)
・お弁当とおやつ付き
・飲み物&おつまみ持ち込み可(アルコールOK・ゴミは各自で持ち帰り)
・1時間のトークショーと1時間の懇親会
・前日正午以降のキャンセルはキャンセル料2000円をいただきます。

ご不明点あれば、お気軽にLINEやメールでお問い合わせ下さい。

参加申し込みお待ちしてまーす✨


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2024年11月15日 (金)

パネル展のギャラリートーク

こんにちは。
衣笠商店街で開催されている三浦一族パネル展のギャラリートークの時間のお知らせです。
11月30日(土)
①11時
②13時
③15時
いずれの回も30分くらいを予定してます。
(と、言いながらいつも1時間くらい喋ってますが…)

この日はオープンからクローズまで、一日会場にいますのでぜひお立ち寄り下さい✨
ギャラリートークは、毎回微妙に話が違うと思うので、全部来て下さっても大歓迎です笑

しかし、この日はベイスターズのパレードが行われます(T-T)
行けない…。残念無念です。
パレードに行かれる方も多いと思いますが、合間を縫って衣笠にも来て下さいませ✨

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2024年10月31日 (木)

コラム掲載!歴史手帳2025

歴史好きに大人気の吉川弘文館の「歴史手帳2025(定価1300円+税)」、なんと創刊70周年だそうです。
この手帳はカレンダーなどの手帳機能はもちろんのこと、後半の「歴史百科」パートにはたくさんの歴史知識が掲載されています。一冊持ってると、いろんなシーンで役立ちます。
例えば、年号一覧、天皇一覧、歴代将軍一覧など。私がとても助かるなと思うのは、官位相当表、官制表とか、官職の唐名とか。

あと、国宝・史跡一覧も見ていて楽しい✨


さらに、今年から歴史手帳に「歴史百科Web」という、サイトが誕生。
こちらは、歴史手帳の購入者のみが見れる特別サイトです。
そして、なんとその購入者特典「歴史百科Web」 に私のエッセイが掲載されていますヽ(^。^)丿
わーい。うれしい✨
とても嬉しいです♡


2025

年に5回更新される予定で、第1回目がすでにアップされています。このエッセイは、吉川弘文館の「名城を歩く」シリーズを1冊ずつ紹介していく内容です。



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歴史百科webの目次はこんな感じ。
かなりボリュームあって面白いです。


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1冊ごとに、私なりに決めたテーマで4城程度、紹介させていただいてます。読んだ後は、名城を歩くを片手に出かけたくなります、きっと😺

1回目は「名城を歩く~南関東編~」です。
ぜひ、お楽しみください♡

冒頭部分をチラ見せ♡


Web

全国の書店、アマゾンなどで買えます。
ちなみに、11月23日に横須賀芸術劇場小ホールで、三浦一族研究会の講演会、高橋秀樹先生の「三浦義村の実像」があります。
このときに、高橋先生の著書と歴史手帳の販売があります。定価より少しお安くなりますので、この機会にどうぞ。





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2024年10月28日 (月)

産経新聞連載コラム「柏原城」

産経新聞10月掲載コラムです。
今回のお城は、埼玉県狭山市の柏原城です。

あんまり知られていない城ですが、ここはとても重要な城。
この付近で新田義貞が幕府軍と戦った伝承もありので、おそらく古くから鎌倉街道沿いの重要地だったことがわかります。
それとなんと言っても河越合戦のときに関東管領山内上杉憲政が陣城としたのがここ柏原城だとも伝わっているのです。
なんと河越合戦のときの、大将の本陣です!


ここから、憲政は河越城へ出陣し、結局は負けてしまい平井城(群馬県藤枝市)へ敗走。
この敗戦によって、関東管領山内上杉氏は没落へと進むわけです。
越後守護代の長尾景虎を頼って、越後に逃げることになりますが、これによって、長尾景虎は上杉謙信という名で歴史に登場することになるのです。

柏原城は、関東の戦国史において、まさにターニングポイントになった河越城の戦いに関する重要な戦いの舞台なのです✨

詳しくは記事をお読みください♪
鎌倉街道、そして入間川に面した要衝地。
おそらく、柏原城直下に渡河点があったんだと思う。
そのための柏原城!超重要!


関東管領山内上杉憲政陣城の伝承 「柏原城」(前編) 山城ガールむつみ 埼玉のお城出陣のススメ - 産経ニュース

ひっそりと歴史ロマンが眠る城 「柏原城」(後編) 山城ガールむつみ 埼玉のお城出陣のススメ - 産経ニュース


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2024年10月25日 (金)

衣笠商店街パネル展のお知らせ

今年も横須賀市の三浦一族パネル展が開催されます✨
いつもと同じ、衣笠商店街の会場です。

新しいパネル10枚つくりました!
頑張りましたー!
ぜひ、会場でご見学ください。

11月30日(土)は、私は会場に一日います。
ふらりとお立ち寄り下さい♪
この日は、ギャラリートークもやります。
(時間は未定。決まり次第、告知します)

パネル展の内容はこちらのチラシを参考にしてください。
買い物すると、商品がもらえるスタンプラリーもありますよ♪
衣笠商店街と三浦一族を、今回も楽しんで下さい♡

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2024年10月23日 (水)

志津城の御城印

新しく千葉県佐倉市の志津城の御城印が発行されます。
販売開始は10月26日(土)です。
デザイン、同封説明文、添付の「志津城出陣のススメ」の製作をやらせていただきました✨
なお、発行を記念して、佐倉市とのタイアップ企画「志津城&宿内砦、謙信一夜城ツアー」あります♡
御城印プレゼント付きです♪
こちらもぜひお越しください(^^)
お申込み詳細はこちら
↓↓↓
【歴史巡り】いざ、志津城へ!~臼井城の戦いの伝承が残る謙信一夜城も~


志津城の説明と御城印情報はこちらです。

【志津城のご説明】千葉県佐倉市
志津城は印旛沼西側の台地に築かれ、京成志津駅の南方約1kmに鎮座する天御中主神社が志津城の一部だと伝わっています。志津城は、印旛沼に面する千葉一族臼井氏の重要拠点臼井城の支城とされ、かつては臼井城が築かれた臼井台地と水路で行き来ができる立地であったと考えられます。
志津城の詳細は不明ながら、鎌倉時代末期の人物志津次郎胤氏の伝承が残ることから、鎌倉時代に臼井氏の庶流志津氏がこの地を領していたと考えられています。胤氏は当主臼井太郎祐胤の弟にあたります。

正和3年(1314年)、祐胤が25歳という若さで死去すると、遺児である3歳の竹若丸を胤氏が後見し、支えることになりましたが、胤氏は竹若丸の暗殺を計画。この企みに気づいた一族の岩戸五郎胤安は竹若丸を連れて臼井城を脱出し、鎌倉建長寺の仏国禅師(高峰顕日)にその身柄を預けたといいます。竹若丸が鎌倉へ脱出したことにより、胤氏が臼井一族の実権を握りました。なお、竹若丸を逃がした岩戸胤安は、印旛沼を挟んで臼井城の対岸にある自身の居城岩戸城を胤氏に攻められ、滅びました。

鎌倉へ逃げた竹若丸は建長寺で元服し、行胤と名乗り、臼井城への復帰を幕府に訴えましたが叶いませんでした。そして、新田義貞による鎌倉攻めが起きると、行胤は新田軍に合流し鎌倉を攻め落としました。

その後、行胤は足利尊氏に従って武功を上げ、尊氏から臼井氏の当主として本領安堵され、「興胤」と改名し、臼井城に入りました。これにより、臼井城にいた叔父胤氏は志津城に戻りましたが、興胤に対して反抗的な態度を取っていたため、暦応3年(1340年)に興胤に攻められ滅んだといいます。

現在、志津城周辺は開発され、天御中主神社の小丘にその姿をとどめるのみですが、かつては天御中主神社周辺の高台に広がって展開していたと思われます。県道155号で分断されている台地は当時は繋がっており、東から西に展開する谷に南面するように志津城は築かれていたと考えられ、城の南側には水路が入り込み、また天御中主神社直下には街道が通る水陸交通の要所だったと思われます。

戦国時代の志津城については伝承に乏しいですが、享徳3年(1454年)に起きた享徳の乱により、関東に戦乱が広がり臼井城が緊迫した状況に置かれると、志津城は臼井城の支城として機能したと思われます。天御中主神社は櫓台のような形状をしていて、さらに周辺の寺や民家には、土塁が残っていることが見て取れることから、戦国時代の使用が推察されます。志津城の全体像は不明ながらも、地域の歴史を物語り、印旛沼、臼井城、その他の支城との繋がりが感じられる貴重な城といえます。

【御城印デザインのご説明】
印旛沼と繋がる水上交通の重要地であり、印旛沼を押さえる大拠点であった臼井城の支城として機能した志津城の御城印には、印旛沼、臼井城との位置関係が分かる地図をデザインしました。

平成9年に、天御中主神社の斜面から陶器の破片と人骨が見つかり、その後の調査で骨臓器として使われた中世の常滑焼の大甕が出土しました。大甕の来歴は不明ですが、志津城にとって貴重な遺物といえます。そのため、御城印には中世常滑焼きの大甕をイメージして描きました。

あわせて、千葉氏の家紋「月星」、「九曜」と、志津氏の家紋と伝わる「丸に違い鷹の羽」を配置し、臼井興胤に攻められ滅びた志津胤氏をイメージして武士の姿をモチーフにしました。

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10月26日(土)販売開始
1枚300円

○販売場所
まるごとしすい
〒285-0912
千葉県印旛郡酒々井町飯積 2-8-2 

043-376-6810
営業時間 9時~18時 
定休日 毎週月曜日(但し、月曜日が祝日の場合は営業で、翌火曜日がお休みになります)




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